日本の農薬の現状#15

こんにちは!

私の記事をご覧いただきありがとうございます。

 

この記事で分かること:

日本の農薬事情と農薬のヤバさ

 

早速ですが、単刀直入に聞きます。

あなたは野菜や果物を買うとき、農薬について気にしていますか?

恐らくNOと答えたかと思います。

 

でもそれが普通ですよね!

だって農薬なんて目に見えないし。

私だって少し前までそうでした。

 

しかし、

もうそんな悠長なことをしている場合ではなくなりました!

今、日本の農薬事情は大変なことになっているのです。

このままだと必ず私たちの人体に影響が出てきます。

 

そこで今回は、

日本の農薬事情のヤバさと、農薬の危険性

についてお伝えしていきます!

 

この記事を見てあなたは、

おいしい野菜を食べておいしく健康になっていけます!

 

 

 

もしあなたが、

「国産の食べ物はとりあえず安心」と思っている人であれば驚きかもしれませんが、

現在の日本は紛れもない「農薬大国」です。

 

事実、そう言い切れる理由があります。

それが以下の三つです。

 

①農薬使用量は世界トップクラス

②日本はオーガニック後進国

海外では禁止されている農薬が使われ続けている

 

では、一つずつ解説していきますね!

 

①農薬使用量は世界トップクラス

 

農林水産省が作成した2009年時点の各国の「農薬使用量」のデータを見てみると、

 

少し古いデータですがこの時点で、

日本の農薬使用量はすでに世界で1・2位を争っています。

日本は世界一位の「農薬大国」なのです。

 

これは悲観視すべき事態だと思います。

 

ただし、この意見に対しての反対意見もあります。

 

それは、農薬の使用量は栽培する作物、また気候条件によって違うからです。

 

例えば、農薬を多く使っているイメージのアメリカですが、

1haあたりの使用量は2017年時点で2.5㎏と日本の11.8㎏と比べてはるかに少ないです。

 

これは、アメリカでは小麦・トウモロコシなど、

あまり農薬を使わなくてもいい作物の栽培が多いからという見方もできます。

 

さらにアメリカのような大きい国土を持っている国では、

作物を大規模に栽培しているので、単位面積でみれば使用量は少なくなりますね。

 

また、アメリカの場合は「遺伝子組み換え事業」が進んでいることも

理由の1つに考えられます。

 

「遺伝子組み換え」とは、

他の生物から遺伝子を取り出して、新たに組み込む技術のこと。

 

自然では交配しない生物から遺伝子を持ってくることで、

従来の掛け合わせによる「品種改良」ではできない特長をもった

農作物を作ることができるのです。

 

それに対して、日本ではキュウリやトマト、果物など、

小さな農地で単一的に長く収穫していく栽培が多いため、

農薬の使用量が多くなるのは仕方ないという見方もできます。

 

あとは、日本は温暖で雨が多い気候ということで

病害虫が発生しやすいことも理由に挙げられます。

 

なぜなら、雨が降ると植物に付着した農薬が流れてしまうため、

もう一度散布しなければならなくなり、結果的に使用量が多くなるからです。

 

このように、

「農薬の使用量」は色々な要素が絡んでいるので、単純比較はできません。

 

しかし!

 

確かに、このような理由はありますが、

日本と同じように国土が小さいドイツやイギリスの農薬使用量は、

同じ2017年のデータで、ドイツは4.0㎏、イギリスは3.2㎏と日本の11.8㎏と比べて

非常に少ないのです。

 

さらに、気候に悩んでいるのは決して日本だけではありません。

他の国にも日本のように気候に苦しみながら栽培している所は大勢あります。

 

繰り返しますが、

「農薬の使用量」は色々な要素が絡んでいるので単純に比較することはできません。

ですが、それを踏まえても、日本の農薬使用量は多すぎるのです。

 

②日本はオーガニック後進国

 

日本人の多くは、中国産の野菜を嫌います。

 

実際に中国は農薬の使用量が多い国(2017年時点で13.1㎏)ですが、

実は近年最もオーガニック農業が成長している国でもあります。

 

2019年、ヨーロッパのオーガニック有機農業研究所FiBLが発表したレポートでは、

中国のオーガニック農場面積は世界3位で、アジアではトップです。

 

たしかに中国の国土の広さも関係していると考えられますが、

農業面積に対しての比較を見てみても中国は、

全農業面積の0.6%がオーガニック農業です。

 

これに対して、日本はわずか0.2%です。

 

前述した通り、日本は気候が高温多湿に変化して、農地も狭く、

同じ作物を繰り返し作る単一栽培が多く、そのため農薬を多く必要とします。

 

しかし、農薬を使えば使うほど害虫は耐性を持ち、

農薬を使っても死なない虫が増えてきて、

さらに農薬を増やさなければならないという負のループが起きてしまいます。

 

「奇跡のりんご」で有名な自然農法を提唱する木村秋則氏は、

次のように日本の農薬事情に警鐘を鳴らしています。

 

残留農薬のある野菜を食べ続けると体内に蓄積されていって、

めまいや吐き気、皮膚のかぶれや発熱を引き起こすなど、

人体に悪影響を及ぼすとされています。

日本の食材は世界から見ると信頼度は非常に低く、下の下、問題外。』

 

つまり、日本の食材は、世界から嫌われているのです。

「日本の食材は安全」なんて思っているのは、今や日本人だけです。

 

あるヨーロッパ人は日本に渡航する際、このようなパンフレットを渡されたそうです。

 

「日本へ旅行する皆さんへ。

日本は農薬の使用量が極めて多いので、

旅行した際にはできるだけ野菜を食べないようにしてください。

あなたの健康を害するおそれがあります」

 

これこそが日本の野菜が世界から嫌われている証拠と言えるでしょう。

 

実際に行ってみると分かりますが、アメリカやヨーロッパでは、

オーガニックに対しての国民の意識が非常に高いです。

そんな中、日本はまだまだ無農薬栽培やオーガニック農業は広がっていません。

これだけ世界から嫌われているのに。

 

私たちは世界から嫌われている野菜を毎日食べているわけです。

そう考えると、少しぞっとしませんか、、?

 

最後です!

③海外では禁止されている農薬が使われ続けている

 

現在、「世界で最も使われている殺虫剤」と言われているのが、

ネオニコチノイド系農薬です。

名前から想像できるように、

タバコに含まれるニコチンに似た成分がベースとなっています。

 

ネオニコチノイドは1990年代に発売され、

世界中でお米や野菜など多くの作物に使われています。

 

しかし、ネオニコチノイドに人間や動物に対する毒性があることが分かり、

世界各国で規制強化の動きがあります。

 

近年、その強い毒性は昆虫にまで影響があることが指摘され、

ハチの大量死、赤トンボの激減を招いた要因とも言われています。

 

特にハチへの影響は、多くの研究者が「無視できない問題」として、

警鐘を鳴らしています。

 

なぜなら、ハチは花から花へ花粉を運び、

農作物が育つのを自然に助けてくれているからです。

 

相対性理論で有名な物理学者アインシュタイン

「もしこの地球上からハチが消えたなら、人類は4年しか生きられない」

と述べたことがありますが、

それほどハチは人類の暮らしにとって欠かせない生物なのです。

 

事実、ハチは作物を育てるのに欠かせない生物で、

もしいなくなれば経済的損失は全世界で20兆円に上るとも言われています。

 

これらのことから、

ネオニコチノイド系農薬は私たちの健康や環境への影響が大きいとされ、

海外では規制が強化されているのです。

 

例えば、EUでは、

現在使用が認められているネオニコチノイド系農薬5種類のうち

3種類の使用を禁止したり、

フランスでも2018年9月に5種類すべての使用を禁止する法案が可決されました。

 

そんな世界の動きに反して、

ここ日本では規制が強化されるどころか残留基準値が緩和されています。

国民の認知度も低く、未だこの問題を知らない人は多いのが実状です。

 

さらに、私たちが食べる食品の中から、

毒性が強い除草剤グリホサートの成分が検出されていることも問題に上がっています。

 

グリホサートは人間の体からも成分が検出され、

消費者の中では心配の声が強まっているのです。

 

 

ここまで日本のやばい農薬事情、農薬の危険性についてお伝えしてきましたが、

どうですか?

 

「農薬の量がゼロとは言わないけれど、

なるべく少ない量しか使われていない野菜を買おうかな」

と思っていただけましたか?

 

そう思っていただけていたら、うれしいです。

 

最後に今回言いたいのは、100を目指さなくていいということです。

今回あなたは農薬の危険性について知れたと思います。

 

ですのでこれからは農薬の使用の有無についても意識してみて、

「完全無農薬の野菜でなくてもいいから、

なるべく使われてないのを選ぼう、そういった表記のあるものを選ぼう」

と、100じゃなく、60,70のところから始めてみてください!

 

その積み重ねがあなたを理想へと近づけます!

 

目指せ!減・農薬ライフ!